公開日 2020/10/01 0
「病悩を治する霊泉」
翡翠色の四万川の
流れとともに300年
東京から車で約2時間半、透き通るような淡い翡翠色の四万川に沿って細く続く温泉街に到着しました。今回訪れたのは、群馬県の四万温泉。車から降りた途端にひんやり、しっとりとした空気が肌を包み込み、もう癒やされているような気分になって思わず深呼吸してしまいました。
四万温泉の起源は二説あるそうですが、一説では桓武天皇の御代に蝦夷征伐に来た坂上田村麻呂が、入浴したことが始まりと言われ、古文書によれば1681年頃には、県内各地はもとより江戸からの湯治客もあったことが記されているそうです。300年以上も人々を癒やし続けて来た四万の湯はどんなお湯なのでしょうか。
四万温泉の名前は、四万の湯が「四万(よんまん)の病を癒す霊泉」であるとする伝説に由来するそうです。
延暦年間(782~806年)に源頼光の家臣で四天王として勇名を轟かせた日向守碓氷貞光が、越後から上野国に向かう途中、この地を訪れたときのことです。山の佇まいや清らかな谷川の響きに心を澄まし、夜もすがら読経をしていると、どこからともなく童子が現れ、『汝が読経の誠心に感じて四万(よんまん)の病悩を治する霊泉を授ける。我はこの山の神霊なり』と告げたそうです。夢現にこの神託を聞いた後に湧出する温泉を見つけた貞光は、一宇の堂を建立して自らの守本尊の薬師如来を安置し、日向守貞光寺薬師瑠璃如来と号しました。また、温泉を「御夢想の湯」と呼び、神託にちなんでこの地を四万「しま」の郷と名付けたのだそうです。
国民保養温泉第一号。
心にも優しい四万のお湯
四万温泉は昭和29年に青森の酸ヶ湯温泉、栃木の日光湯元温泉とともに国民保養温泉地の第一号に指定されました。温泉の効能が顕著であること、湧出量が豊富であること、付近一帯の景観が優れていることなどの多くの条件を満たし、優れた温泉地として環境省により指定された四万の湯。今回は元禄4年に現在の場所に湯場と宿ができたという「積善館」にお邪魔して、さっそく「元禄の湯」へ。まるでタイムスリップしたような気分で浸かったお湯は、滑らかで優しくお肌がツルツルに。暫し、至福の時を過ごしました。
ご自宅で温泉気分が味わえる「四万の湯入浴剤」と「手ぬぐい」、「石けん」をセットにして、抽選で4名様にプレゼントします。
- 応募締切り:2020年12月20日(日) 18:00まで
- 応募資格:日本在住の方
プレゼントは2020年12月下旬より順次発送予定。
当選の発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。電話やメールでの当選結果のご質問にはお答えできませんので、ご了承ください。
- 《取材協力》 一般社団法人 四万温泉協会
- 群馬県吾妻郡中之条町四万4379 TEL:0279-64-2321
- https://nakanojo-kanko.jp/shima/
みんなのコメント
50代
2月11日
一番上の説明文にはフリガナがないので、難しい漢字(固有名詞)の部分は読みにくいです。私は外出時、パンスト派なので、足湯だけでなく、手湯もあるといいなと思いました。
2月12日
はちみつレモンさま、コメントありがとうございます! >一番上の説明文にはフリガナがないので、難しい漢字(固有名詞)の部分は読みにくいです。 こちら、大変失礼いたしました。 今後はこういったことがないよう、一般的な漢字ではないものはフリガナをふらせていただきます。 ユーライフ編集部 スタッフより
40代
1月17日
元気です。寝たきり10年のわたしには、とてもうれしいです。これからも、ご活躍お祈り申し上げます。
1月18日
佐々木美香さま、コメントありがとうございます★ ユーライフのWEBサイトを楽しんでいただけているようでとても嬉しいです(*^-^*) より次号も喜んでいただけるよう、努力してまいります! ユーライフ編集部 スタッフより
30代
11月6日
積善館、歴史を感じますね。行ってみたくなりました。
11月9日
寅さま、コメントありがとうございます! 積善館の「元禄の湯」は、とても趣深く、まるでタイムスリップしたような気分でございました。 ぜひ足をお運びいただけたらうれしく思います。 ユーライフ編集部 スタッフより
20代
11月4日
いつも旅行のページ楽しみに拝見しております。 今回もとっても行きたくなりました!GOTOを使って行ってみようかな。
11月4日
こめさま、コメントありがとうございます! いつも楽しみにしてくださり大変うれしく思います。 自然が豊富でとても素敵な場所でしたので、ぜひ足をお運びいただけたらと思います! ユーライフ編集部 スタッフより
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